The Silence of the Lambs
映画「羊たちの沈黙」では女性から剥いだ皮を洋服の様に縫い合わせてサナギから脱皮しようとする倒錯的犯罪者が描かれていましたが、今回紹介するNicole Tran Ba Vangの作品は何だかソレに近いものを感じます。勿論この皮膚は作り物ですが、ぱっと見「人間も脱皮するのか」と思ってしまう程リアルかつ不思議というか不気味で美しい世界観。とまあ色々御託を並べて来ましたが、常々より「芸術に解説は不要」だと思っているので後の受け取り方は貴方のイマジネーションにお任せします。過剰な意見なんて純粋に愉しもうとする目を曇らせ盲目にするだけの邪魔者でしかないですから。それでは様々な「第二の皮膚」をまとい「裸」となった美しき人々をご堪能下さい。

画像：【Nicole Tran Ba Vang】 第二の皮膚、ヌードアート写真集
おまけ：Radiohead - Nude
おまけ：Radiohead - Exit music (for a film)

着たくても着れない貴女はご愁傷様
僕は男なのでウェディングドレスに特に何の執着も御座いませんが結納の角隠しが女の本性という名のロングホーンをひた隠しにしている事実を知っています。結婚すると女は変わると言いますからね。人前で堂々と屁をこいてみたり、もしかしたらピンポイントで顔に向けて放ってくるかもしれないププッピドゥ。そんな訳である種「女としての最後っ屁なのかもしれない結婚式ぐらい素敵なドレスで迎えさせてやろうじゃないか」という旦那の粋な計らいでこんなどうしようもないドレスを着せられてもあたしまいっちんぐマチコ先生という無理矢理なまとめでいいんじゃないかと思うんですけどどうですか？

画像：セクシーウェディングドレス写真集[Fashion wedding dresses]
おまけ：映画「卒業」テーマ曲Simon & Garfunkel - Sound Of Silence
おまけ：斉藤由貴 - 卒業
おまけ：尾崎豊 - 卒業

映画「卒業」で略奪駆け落ち同然のラストを迎える二人の未来は明るいものなのでしょうか？映画「郵便配達は二度ベルを鳴らす」では暴力を振るう旦那を共謀して殺害し、裁判にも勝利し、見事ジャック・ニコルソンと夫婦になったジェシカ・ラングが最後にジャックの子を身篭ったまま事故であっけなく死んでしまい、その亡骸を抱き寄せ泣きじゃくるジャック、そして映画はそのままフェードアウトして終わります。恋愛結婚なんて醒めてしまえば何が良かったのか解からなくなってしまうのかもしれない。そんな事をふと考えた時、人はマリッジ・ブルーに陥るのです。

この写真を彩るのは貴方です
これは単なる懐古趣味じゃなく、本当の美しさというものを考えて貰いたくて・・・。そう、美しさとは単純に数値化されたスタイル等では到底表現出来ないもっと深い根底の部分によるものなのです。簡単に言い表すなら生き様。その人間が歩んできた道やその時々の表情や感情、精神によって形成されるもの、それが「美しさ」なのです。まだ写真に色が無く、光と影しか映せなかった時代に産み落とされたこれらの写真にはそれがしっかりと映り込んでいます。例え寸胴だって、その強い眼差し、その優しい微笑はついスクロールの指を止めてしまう程に美しい。もし世間一般で「美しい」とされる部分が殆ど無かったとしても、この被写体達は貴方の視線を惹きつける、それが美しさ。僕らの世界は色鮮やかになる代わりに、大切な実像を見失い、全てがなんだかぼんやりしてしまったのではないだろうか。嗚呼きっとそうなんだわ。だって何十万、何百万画素のカメラで映した写真よりも、たった一つのライトスタンドに照らされて暗いオレンジに染まるベッドの君は何よりも美しいもの・・・。それは何故かって？だって想像が出来るじゃない。例えば陰に隠れて見えない場所の形や色も全部頭の中で自分の好きなように色付け出来るんだから、美しくならない方が不思議でしょ。と、まあ自分でもよく解からない事を沢山連ねて来ましたが、つまりこれは懐古趣味。レトロなものが好きなんです僕。だから「こんなもん別に美しくもなんともねーじゃねーか時間返せオラー」とか言われても知らぬ存ぜぬの一点張りを決め込む所存でありんす。

追伸：
このサイト、ログが2006年の4月からあるんで多分いないと思うけど趣味が合った人は心行くまで楽しんでいらしてねﾌﾞﾁｭｰ

画像：ヴィンテージヌード画像コレクション
おまけ：capsule - レトロメモリー

動画とは違う美しさを貴方に...
別に動画がネタ切れした訳じゃないですよ、寧ろ動画は腐る程蔓延してます。それはもううんざりするぐらい。だからこその画像なんです。僕はまだ接続する度にモデムがギーガー言うようなダイヤルアップ時代からネットを見てまして、色んなページで拾った画像をコレクションするのが趣味だったんです。そんな訳で今回は皆さんにも動画では決して伝えられない「至高の瞬間を捉えた美しさ」を味わって欲しくてこの縛り画像集をピックアップさせて頂きました。どうぞごゆっくりと「縛り」の世界に触れてみて下さい。おまけにメイド・イン・フレンチミュージック、シャンソンの貴重映像をつけておいたからさ！

画像集：フランスの緊縛画像コレクション[french shibari]
おまけ：Edith Piaf - La Vie En Rose（邦題：バラ色の人生）
おまけ：Yves Montand - Les feuilles mortes（邦題：枯葉）
おまけ：michel fugain - Une belle histoire（邦題：愛の歴史）
おまけ：Edith Piaf - Hymne à L'Amour（邦題：愛の賛歌）